大島牛乳

大島牛乳のものがたり

その昔、伊豆大島は酪農が盛んな島で、全国でも牛乳の産地として有名でした。明治30年頃には純粋ホルスタイン種が導入され、牛籍および血統書を作り登録制度が実施されていました。

大正時代(1913年)には1,000頭、最盛期(昭和元年)には1,200頭あまりの牛が飼育され「ホルスタイン島」と呼ばれたほど。

それは、伊豆大島の気候がホルスタイン種の飼育に適していて、牛が好む明日葉、スゲ、タガヤ(ハチジョウススキ)などの青草が一年中繁茂することが大きかったようです。

乳牛から搾った牛乳から作られる「大島牛乳」や「大島バター」は島の特産品として知られていました。

ところが、2007年2月に消費量の減少、大手メーカーとの価格競争により牛乳やバターを製造販売していた会社が工場を閉鎖、店頭から姿を消してしまいます。

しかし、2008年春に有志が集まり「大島牛乳」「大島バター」の復活をめざして立ち上がり、再び店頭に商品が並ぶまでになりました。

長い歴史と熱い情熱。今日も美味しい牛乳が生まれています。

なつかしくてやさしい島の焼き菓子「牛乳せんべい」

搾りたての大島牛乳をふんだんに使い、卵、砂糖、バター、小麦粉を材料に水はいっさい使わず自然の素材のみでつくる島の焼き菓子『牛乳煎餅』。

そんな素朴な姿と、なつかしくてやさしくて、長く愛されている牛乳煎餅にとっても「大島牛乳」はなくてはならないものです。

牛乳煎餅の製造業者さんは島内にいくつかあり、ほとんどのお土産屋さんでとり扱っていますので是非探してみてください♪

大島牛乳アイス完成しました!

2013年、大島牛乳を使った新しい製品が完成しました。はい、牛乳といえば、アイスです!

甘すぎず、さっぱりした美味しさで、とても好評のようです。手作りの為、大量生産ができず、伊豆大島島内のみの限定販売なんです。伊豆大島でこのパッケージを見つけたら是非、ご賞味くださいね!

幻の一品、大島バター

大島牛乳を使ったご馳走「大島バター」は大島牛乳と大島の塩で作った完全手作りの最高級バターです。島内でしか手に入れることのできない幻の一品です。

元町港・岡田港船客待合所内のイズシチ丸さんの「塩バターラーメン」は塩ベースのさっぱりしたスープに大島バターの豊かなコクが美味しい一品です。

⇒イズシチ丸さんについては「伊豆大島グルメマップ」ページのコチラをご覧ください。

八芳園・スラッシュカフェさんでは『日本のクロワッサンプロジェクト』と題してクロワッサンづくりに欠かせない素材ひとつひとつを日本全国から探し出し、日本のパン職人と日本の土地で大切に育まれたこだわりと想いの詰まった食材でつくる「日本の究極のクロワッサン」を作り出しました。そんな贅沢なクロワッサンに大島牛乳とバターが使用されています

『日本のクロワッサンプロジェクト』(八芳園・スラッシュカフェ)

大島の大地でのんびり育った牛から搾られる牛乳と伊豆大島の清麗な海水から作られる塩からつくられるバターは是非とも味わって欲しい一品。

そんな絶品バターを使ったラーメンはオススメ。あっさり塩スープに濃厚ながらもクセのないピュアな大島バターの風味が食欲をかきたてます。

大島牛乳、変わらない味をいつまでも

安心で美味しい大島牛乳、島内の学校給食では大島牛乳が採用されており、島の子供達にとって大島牛乳は元気の源になっています。また、島のさまざまな加工品にも利用されており、島の特産品としてなくてはならないものです。さまざまな苦難を乗り越えてきた大島牛乳、今後も変わらない味で皆に愛され続けていくことでしょう。

⇒大島牛乳及び大島牛乳を使った関連商品は島内の各商店やスーパー、お土産屋さん等で購入できます。伊豆大島でゆったり・のんびり育った牛から搾られる甘くすっきりとした飲み口が特徴の大島牛乳を是非、味わってみてください。

また、大島牛乳・大島バター・牛乳煎餅は島の農産物直売所『ぶらっとハウス』でも取り扱っておりますので、是非足を運んでみてください。