インバウンドモニターツアーレポート

はじめに

東京の島々がもつ素晴らしい景観や、特産品、文化などの宝を磨きあげ、広く発信していく「東京宝島事業」の一環で2020年1月下旬に伊豆大島にてモニターツアーを実施しました。モニターツアーに参加されたのはフランス出身の外国人女性のお二人と日本人女性のお二人。目的は“行きつけになれる島”伊豆大島を体験するため。

さて、どんな旅だったのでしょう?
今回は外国人モニターツアーの様子を伝えるレポートをご紹介します。

東京宝島事業についてはコチラをご覧ください。

Information

東京宝島
TOKYO TREASURE ISLANDS

東京の島々は、すばらしい自然景観や特産品、文化などの「宝物」にあふれています。東京宝島事業は、これらの「宝物」を再発見し、磨き上げ広く発信していくことで、東京の11島のブランド化をめざす取組です。東京宝島の詳細は公式HPをご覧ください。

伊豆大島について

まず最初に伊豆大島についてご紹介します。
伊豆大島は東京から南に約120km。黒潮の影響を強く受ける太平洋上に浮かぶ伊豆諸島最大の島で、島の中央部には標高758mの三原山がそびえ、現在も火山活動を続けています。

また、富士箱根伊豆国立公園に属し、島の約97%が自然公園法によって規制されているため、自然景観と生態系が十分に保護されています。全島いたるところに咲くヤブツバキはおよそ300万本とも言われ、伊豆大島を象徴する木として愛されています。

今回のモニターツアーに参加されたメラニーさんとコリンさんは、東京竹芝港から時速約80kmの速さで海上を疾走する高速ジェット船に乗り、わずか105分で伊豆大島に到着しました。

柑橘類の宝庫『泉津地区』へ

到着後向かった島の北東部の集落「泉津(せんづ)」地区。
こちらの地域は柑橘(かんきつ)類をはじめとした果物がよく育つと評判の地域で、訪れた時期はちょうど橙(ダイダイ)がたわわに実る季節でした。

泉津で「cafeこばやし」という名のcafeを営む小林さんの農園を訪れて橙をはじめとした収穫体験を実施しました。
収穫をはじめるとこれが本当に楽しくて、あっちこっちと夢中で摘み取っていき、気が付けばかごが一杯になるほどたくさん収穫していました 笑。

他にも明日葉やヨモギ、島唐辛子など、この後の料理に使う食材を収穫していきます。
自然が身近にあふれる環境だからこそできる贅沢な体験に、早くも島の魅力にハマりかけている様子のお二人でした。

「さぁ、収穫した素材を使って美味しいお料理を作りましょうね!」
収穫がひと段落したら次は小林さんのお店でお料理づくりです。

農園からお店までは歩いて行ける距離なので、ゆっくり散策しながら島の空気を味わいます。
途中、インスタ映えすると最近評判の泉津の切通しにも立ち寄り、力強くて神秘的な島の自然に触れました。

木漏れ日が行く先を優しく照らしくてくれて、これからどんな出来事が待っているのか、期待に胸が膨らみます。

Information

神秘の森と光に包まれた場所「泉津」
島の東側に位置する「泉津」には神話や伝説の舞台となったパワースポットや海岸沿いの美しい風景が広がる絶景遊歩道など、楽しめるスポットが点在しています。

島の食材を使って絶品料理をつくる

お店に到着。早速、収穫した食材を使ってお料理をつくっていきます。

「じゃあ、まずは収穫した橙を搾りましょう!」

そう言いながら小林さんは橙を一つずつ手際よく搾って見せながら、丁寧に説明してくれました。
ひとつひとつ搾るごとに橙のさわやかな香りがひろがり、気持ちもさわやかに 笑。
とっても良い香り!まるで天然アロマ!!

「いい香りでしょ!」
「いつも思うけど、柑橘系の香りって人を幸せな気持ちにさせてくれるのよね 笑」

ホント自然の香りの力ってすごい!

参加者のお二人が橙を絞る様子を横目で見ながら、小林さんは人参と大根の千切りをはじめました。

「まず最初につくるお料理は紅白なます。ここ泉津では紅白なますにはお酢の代わりに橙の果汁を使うのよ。」

へー、お酢の代わりに橙の果汁を使うなんて、聞いただけで美味しそう!

そして、搾った橙の果汁にたっぷり砂糖をいれて混ぜ合わせます。

「ちょっと味見してみて。」
...え!すっごく美味しい!コレ、いくらでも飲めちゃいますね!

千切りした人参と大根は塩をふって軽くもんで、すこし時間をおいてから水気をきります。
最後に調味した橙の果汁と合わせて完成。

「じゃあ、次は天ぷらを揚げていきましょう。」

今回、天ぷらで揚げる食材は、明日葉、ふきのとう、ヨモギ、絹さや等々。
先ほど摘み取った明日葉はもちろん、どれも島で摘み取った食材です。
ぷっくりとしたふきのとうやシャキシャキッとした歯ごたえが美味しい絹さや。見た目からも素材の良さがうかがえます。
伊豆諸島の特産品でもある明日葉は島のいたるところで見られる食材で、サクサクっと揚がる天ぷらは大好物の人も多いのでは?

「ヨモギやふきのとうも美味しいよね。ほのかな苦味が春の食材の美味しさのポイントよね!」

どれもいい音立てながら美味しそうに揚がっていきます。
おなかすいてきました笑。

「はい、完成!では、盛り付けていただきましょう!」「いただきます!」

どれも本当に美味しい!!
自分で収穫して、お料理して、味わう。
シンプルだけど、贅沢!そして何よりヘルシー!
こんなうれしいランチはなかなか味わえないですよね!

早速、島の魅力に魅せられました。

Information

島のごちそう「だいだい」
伊豆大島は黒潮の影響を受ける温暖湿潤な海洋性気候の為、柑橘系の植物も良く育ちます。なかでも橙(ダイダイ)は島内の各家庭の庭に育っていることも多く、島民に親しまれている果実のひとつです。

他にもまだある!島での体験

島の食材を使ったアイスづくり

次に訪れたのは元町にある島のアイスクリーム屋「トリトン」さん。
こちらは主に島の食材を使った創作オリジナルアイスが評判で常時20種類以上が揃う島の人気店です。
今回は島で収穫したレモンを使ってアイスづくりをしました。

店主の浅沼さん曰く、アイスも出来たてが一番だそうで、こうやって島で収穫したものを使って、アイスにして頂けることで、素材よし!鮮度よし!味よし!な絶品アイスが頂ける。コレ、最高です!

地元の方々との交流

その後、ゆっくり温泉に浸かってこれまでの旅の疲れを癒した後は、地元の方々との宴会に参加しました。
島ならではの食材を使った豪快なお料理やべっこう、明日葉ごはんといった島の郷土料理、温かいお鍋など、ご馳走が並びました。
みんなで楽しく語らいながら美味しいお料理を頂く。素敵なひとときにすっかり島での滞在が特別なものになっていました。

アンコ衣装に身をつつむ

翌日は毎年椿の咲く時期に開かれる椿まつりのオープニングイベントが開催されるため、アンコ衣装を着てパレードに参加することになりました。

伊豆大島には「アンコさん」という風俗が残っています。アンコとは、年上の女性に対して敬い親しみを込めて呼ぶときの「姉っこ」が変化したものと言われています。筒袖の着物に手拭いを頭に被り、帯は付けずに前垂れを締めたその独特な姿は伊豆大島のシンボルとも言えます。

そんなアンコさんのスタイルの継承や周知活動をされている「伊豆大島アンコ文化保存会」協力のもと、アンコさんの衣装をまとって椿まつりのオープニングパレードに参加しました。

当日はあいにくのお天気でしたが、普段なかなか見たり触れたりすることのできないアンコさんの文化に触れられるのはもちろん、島の方々との交流を通じて、多くのことを知ったり、学んだりできる貴重な機会となりました。
その地域にしかない独特な文化や風習に触れられるのは本当に貴重で価値のあることだと思います。

知り合った地元のみんなとのお別れ

楽しいひとときはあっという間で、島を離れる時間となりました。港には今回の旅で知り合った方がお見送りに来てくれて、温かい心遣いにまたすぐに来ようと心に決めました。

船に乗り込み甲板に出てみると、周囲に鳴り響く汽笛の音とともに、桟橋から手を振るみんなの姿が。ちょっとウルっときてしまいました。
少しずつ遠くなる島影。楽しかった思い出が頭の中を巡ります。

伊豆大島、また来ます!
私の行きつけになる。 TOKYO OSHIMA ISLAND

今回のツアーで訪問した主な場所について

最後に今回のツアーで利用した主な場所について地図上に載せておきます。参考までにご覧ください。